若い頃のお盆休みは、山ばかり登ってた。
大きなザックにテントやら寝袋やらを詰め込んで、よたよたと山山をつなぐ道を歩いた。
帰省客の波間を、大荷物に恐縮しながら北に向かうローカル線の、のどかさに身を任せ、地図を眺めたり、本を読んだりして、山ににじり寄っていった。
人影もまばらな山を好んで歩いた。
さんざん歩いて、しんとしたテント場に独りテントを張り、月明かりの中で、山の息遣いを感じながら、浅い眠りのまま明けゆく空を迎え、薄い布地の隙間から顔を出し、旅の我が家の片付けを始める。
朝一番の水を、水筒に詰めて、嶮しい山道を登り続け頂に出る。
もう登らなくてもいいと、安心して見渡すと、まだまだ と山は続いている。
覚悟を決めて、すれ違う人もまばらな花畑の山を歩いた。
こんなに綺麗なのに、人が少ないのは、ここまでの道の嶮しさだと気付く。
歩み出した者でしか、見る事の出来ない景色もある。
しばらく、遠ざかってしまった楽園に続く道。
大きなザックにテントやら寝袋やらを詰め込んで、よたよたと山山をつなぐ道を歩いた。
帰省客の波間を、大荷物に恐縮しながら北に向かうローカル線の、のどかさに身を任せ、地図を眺めたり、本を読んだりして、山ににじり寄っていった。
人影もまばらな山を好んで歩いた。
さんざん歩いて、しんとしたテント場に独りテントを張り、月明かりの中で、山の息遣いを感じながら、浅い眠りのまま明けゆく空を迎え、薄い布地の隙間から顔を出し、旅の我が家の片付けを始める。
朝一番の水を、水筒に詰めて、嶮しい山道を登り続け頂に出る。
もう登らなくてもいいと、安心して見渡すと、まだまだ と山は続いている。
覚悟を決めて、すれ違う人もまばらな花畑の山を歩いた。
こんなに綺麗なのに、人が少ないのは、ここまでの道の嶮しさだと気付く。
歩み出した者でしか、見る事の出来ない景色もある。
しばらく、遠ざかってしまった楽園に続く道。
コメント
今日のDNを拝見していると私のところに涼しい風が吹いてきたように感じます。
そして、その頃のとんばさんの姿が目に浮かぶようです。
昔の様に、すれ違う人と荷物の大きさを、横目で比べて喜んでいる様な、旅がしたいですね〜。