闇の中の声

2007年7月23日 趣味
早朝のランニングを始めて3年になる。 

きっかけは スキーで転び左膝の靭帯を伸ばしてしまったこと。

以前の様には動けなく成り 好きであった山登りも回数が減り サポーター無しでは スキーも出来ない有様。
脚もめっきり弱くなりまた山から遠ざかってしまう 悪循環。

ここままではいけないと まずウォーキングを始めた。
人目に付くと恥ずかしいので 夜が明けきらぬ早朝の河川敷を歩き始めた。

歩き始めてひと月が経った頃 秋口の真っ暗な道を歩いていると 一人のランナーとすれ違う様になった。
街灯も無い土手道 顔も見えない。あいさつを交わすだけ。

ある日その方に突然話しかけられた。そして自分の歩き始めた経緯やらを話した。

その方は 「そうですか。 でも歩いてるだけだとなかなかもとの様には戻りませんよ。ゆっくりでも良いので 膝の具合をみながら走ったらいかがですか」とアドバイスしていただいた。

それもそうだと思い 翌日よりジョグとウォークを混ぜ 少しずつランの距離を伸ばしていった。
 
今ではほぼ毎朝10キロほど走っている。膝の痛みも取れ 体重も落ちた。

だがあの日以来 なぜかその方と会う事が無くなった。

お互いの 顔も見えない闇の中で貰ったアドバイスが無ければ 多分こんなに 走りにのめり込む事はなかったろう。

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